治療部スタッフ紹介
院長・サポートドクター・歯科助手 ― 治療を支えるプロフェッショナル。
一人の限界を、三人で超える。
30年の臨床知、口腔外科の専門視点、そして院長の左手となるパートナー ― 役割の異なる三者がひとつのチームとして、あなたの口腔を守ります。
院長 / 歯学博士
大月 要おおつき かなめ
片手の歯科医師 ― 研ぎ澄まされた精度と死生観
口癖
- 「咬合崩壊は、家の柱が折れているのと同じ」
- 「歯は抜けるから良い」
復活のストーリー ― 脳出血からの生還と完全復帰
2015年6月、右側被殻部脳内出血に倒れ、左側片麻痺の後遺症が残りました。障害者手帳2級1種。「もう歯科医は終わりだ」と誰もが思ったその日から、大月要の本当の歩みが始まります。
歯科医師として復帰するためにリハビリを開始し、2016年6月に診療所へ復帰。片手でも精密な治療ができるようにと、器具の持ち方から術式まで独自に再構築しました。
2018年3月、大月歯科医院院長として完全復帰。右手一本で到達した精度は、かつて両手で行っていた治療を凌ぐと患者様から声が寄せられるほどです。不自由があるからこそ気づけた痛みや不安に、30年の経験が重なります。
咬合崩壊は、家の柱が折れているのと同じ
「噛み合わせが崩れた口は、柱が折れた家と同じ。どんなに壁紙を張り替えても、いずれ傾く。」大月要が30年間、患者に伝え続けてきた言葉です。見た目の修復だけでなく、人生そのものの土台を守る ― その厳しくも誠実な姿勢が、大月歯科医院の治療哲学の根幹にあります。
歯は抜けるから良い ― インプラントへの誠実な本音
「天然歯を守ることが最善。でも、もし失われたなら ― インプラントは人生を取り戻す技術です。」インプラント学会専修医として多くの症例を手がけてきた大月要は、超高齢化社会だからこそ「噛める」ことの意味を問い続けます。安易に勧めるのではなく、患者の人生設計に寄り添って最善を提案する。それが30年変わらない信条です。
略歴
- 1967年
- 高梁市生まれ
- 1992年
- 岡山大学歯学部卒業
- 1996年
- 岡山大学歯学部大学院 口腔外科口腔腫瘍学専攻 卒業/歯学博士
吉備高原医療リハビリセンター勤務 - 1998年
- 大月歯科医院を開院
- 2015年6月
- 右側被殻部脳内出血に倒れ、左側片麻痺の後遺症となる
障害者手帳2級1種。歯科医師として復帰のためにリハビリを開始 - 2016年6月
- 診療所に復帰し、片手での歯科診療に従事し始める
- 2018年3月
- 大月歯科医院院長として完全復帰
「片手の歯科医師」としてリハビリとの両立を模索
所属学会
- 日本口腔外科学会会員
- 日本口腔インプラント学会会員・専修医
- 日本歯周病学会会員
- 日本臨床歯周病学会会員
- 日本顎顔面インプラント学会会員
- ITIメンバー
所属スタディグループ
- JIADS Club会員
- ITI STUDY CLUB 広島 会員
- 岡山大学病院 口腔外科 臨床登録医
修了コース等
- JIADS ペリオコース(歯周病治療)修了
- JIADS 3Iインプラントコース修了
- 明石矯正会コース修了
- ドイツにてDr.グラフェルマン(ドイツインプラント学会創立者)およびDr.ラングのインプラントコース修了
- 杉本歯内療法コース修了
- 岡山大学摂食・嚥下リハビリテーション従事者研修会 初級コース修了
サイバーなデンティスト ― もう一つの顔
歯科医師であると同時に、根っからのプログラマーでもある大月要。Python、JavaScript、PHP、FileMakerを駆使し、歯科現場の課題を自らコードで解決してきました。脳出血後の片手生活がPCへの没頭をさらに加速させ、患者管理のサブカルテシステムから業務効率化ユーティリティまで、院内のITインフラはすべて自作です。
その情熱は個人の趣味にとどまらず、独自ブランド「Dentech Otuki」として結実。現場を知る歯科医師だからこそ創れる、かゆいところに手が届くDXソリューションを全国の歯科医院へ発信しています。
Visionary & Technology
歯科DXブランド「Dentech Otuki」
院長の大月は、30年の臨床経験を持つ歯科医師であると同時に、Python、JavaScript、PHP等の言語を駆使するエンジニアでもあります。
歯科現場の切実な課題を解決するため、独自ブランド「Dentech Otuki」を主宰し、以下の開発・コンサルティングを行っています。
- FileMakerによる高機能サブカルテ・管理システムの構築
- 歯科業務を劇的に効率化する独自ユーティリティ開発
- 最新の生成AIを活用した「バーチャルスタッフ」の作成と医院運用
現場を知る人間が、現場を救うシステムを創る。
既存のパッケージソフトでは届かない、かゆいところに手が届くDXソリューションを全国の歯科医院へ提供し、歯科医療のワークスタイル変革に挑戦しています。
サポートドクター
歯科医師 O
大学病院の知見で院長を支える、口腔外科の視点
岡山大学 口腔外科学講座から
岡山大学大学院 医歯薬学総合研究科(口腔外科学講座)所属。院長と同門の口腔外科学講座に籍を置き、大学病院での研鑽を活かして精密な口腔外科的サポートを担当しています。
その歯を残すか、抜くか ― データが導く判断
「残せる歯は最後まで残す。でも、残すことがかえって害になるなら、勇気を持って抜く。」歯科医師Oが口腔外科医として最も大切にしている判断基準です。骨の状態、隣接歯への影響、対合歯の噛み合わせ ― あらゆるデータを読み解き、「この歯を残すことで5年後・10年後にどうなるか」を見通す。感情ではなく科学で、患者様の未来を守る抜歯・保存の判断を下します。
10年後に後悔しない選択を
「今だけラクになる治療」ではなく、「10年後に後悔しない治療」を。崩壊した噛み合わせをただ塞ぐのではなく、なぜ崩壊したのかを突き止め、根本から再建する。院長の30年の臨床哲学と、大学病院で培った口腔外科の視点。この二つが交わるからこそ、大月歯科医院の治療計画には「長期的な設計図」があります。
歯科助手 Nさん
もう一つの左手
院長の脳と同期する、左手マニュアルの体現者
思考の同期。院長の脳とリンクする「左手」の誇り
診療復帰を果たした直後、左手の麻痺による片手での治療は困難を極めました。器具を持ち替えるたびに右手が止まり、自分の不甲斐なさに打ちのめされる日々。転機は、スティーブ・ジョブズのiPhoneプレゼンテーションでした。「最高のデバイスは何か? ― それは、私たちが生まれながらに持っている"手"だ。」
その瞬間、大月要は確信します。必要なのは新しい器具ではなく、自分の左手の代わりとなる「人間の手」だと。あらゆる部位、あらゆる処置をパターン化した「左手マニュアル」を作り上げ、一人のアシスタントスタッフと徹底的に連携を磨きました。
Nさんの証言 ― 一番近くで見ているからこそ
「院長の次の思考が読めた瞬間、手が完全にリンクするんです。片手だからこそ、両手のドクターよりも慎重で細密な治療が行われていることを一番近くで見ているからこそ、胸を張って『安心してください』と言えるんです。」
職人の匠のこだわり ― プロ同士の信頼
Nさんが評する「診療報酬に見合わない、職人の匠のこだわり」。その言葉に、院長とパートナーの間に築かれたプロ同士の揺るぎない信頼が凝縮されています。指示待ちではなく、思考を先読みし、右手を加速させる「もう一つの左手」― 彼女がいなければ、大月歯科の高度な片手診療は成り立ちません。